今回は生薬系の入浴剤についてです。そもそも生薬とは何を指しているか。生薬の効き目や人に向き、不向きがあるのか。
といった内容を解説していきます。最後に商品紹介をしますので、商品のみ知りたい方は前半は飛ばしてください。
生薬系入浴剤ってなに?

生薬とは、天然にある薬効を有する産物を一部加工したものをいいます。天然にある産物とは、「植物の根や葉、茎や鉱物」といったものを指します。
生薬系入浴剤には、「生薬を刻んだものを浴槽に入れるタイプ」や「生薬エキスを抽出して無機塩類と配合したもの」があります。
生薬系入浴剤の効果は?
では、生薬系の入浴剤にはどのような効果があるのでしょうか。
生薬系入浴剤には、血行促進作用や香りによるリラックス効果、肌荒れ改善や疼痛緩和といった効き目が期待できます。
生薬は含有する成分が多いため身体への作用メカニズムは完全に解明されていないようですが、研究で下記の効果も出ているようです。
対象者:25~45歳の健常男子13名
方法:30分安静(5分、10分目に温度測定)のあと10分入浴。出浴後30分安静(10分、20分、30分に温度測定)とする。この条件で入浴剤の中に川芎と陳皮抽出物質を一定量加えたお湯での入浴、対象浴を同一被験者で同じ時間帯、違う日に実施した。
結果:川芎・陳皮抽出物質を一定量加えた入浴にて舌下温の高値、皮膚血流の高値、血漿ノルアドレナリンの上昇を認めた
※参考文献:日温気物医誌第61巻2号1998年2月 生薬浴用剤(川芎・陳皮)の効果に関する検討 https://www.jstage.jst.go.jp/article/onki1962/61/2/61_2_95/_pdf/-char/ja
文献中には、川芎(センキュウ)に含まれるフタライド系物質や陳皮(チンピ)に含まれるテルペン類、フラボノイド系物質というものには血管拡張作用があり、特にフタライド系物質というものには平滑筋弛緩作用があるといわれています。
血管拡張作用による血流増加や平滑筋弛緩作用によるリラックス効果も期待できます。
※平滑筋というのは自分で意識して動かすことのできない筋肉のこと。内臓や皮膚、心臓など身体のいたるところにある筋肉こと。
生薬系の効果-ココがポイント-
①身体を温めたい ②香りでリラックスしたい ③腰痛等がある ④肌荒れがある
生薬系入浴剤はどのような人に向いている?
それでは、生薬系の入浴剤はどの人に向いているのでしょうか。下記に当てはまる方におすすめです。
- 身体が冷えやすい方
- 肩こりや腰痛がある方
- 肌が荒れていると感じる方
- リラックスしたい方
泉芎(センキュウ)には血行促進作用があり、陳皮(チンピ)には肌荒れを和らげる効き目が期待されます。
生薬系入浴剤を使う上での注意事項は?
使用上の注意
- 入浴以外に使用しない
- 皮膚などに異常がある場合は、医師または薬剤師に相談すること
- 使用中にかゆみや刺激感、発赤など症状が現れたら使用を中止し医師または薬剤師に相談すること
- 使用中に呼吸苦や蕁麻疹など現れたら使用を中止し医師または薬剤師に相談すること
- アレルギー体質の方は注意して使用すること
- 食べないこと
濁りタイプの入浴剤
- 24時間風呂や全自動給湯器の場合はフィルターが詰まる可能性がある
- 使用後は浴槽内やフィルターなどが汚れることがあり、水洗いをしっかり行うこと
保管上の注意
- キャップをしめ、子供の手の届く場所や高温・多湿の場所を避けること
残り湯について
- 洗濯に活用できるが、すすぎ・柔軟仕上げ時には清水(水道水)を使用する
- おろしたばかりの衣服の洗濯やお洒落着用洗剤で洗濯するときは使用しない
- 残り湯を植物にかけないこと
おすすめの生薬系入浴剤をご紹介
それでは最後におすすめの生薬系入浴剤をご紹介します。
バスロマン薬泉(ほぐし浴)
バスロマンから、薬泉(ほぐし浴)です。
当帰(トウキ)といわれる生薬が入っており、血行促進作用があります。
また、芒硝(ボウショウ)といわれる濁り湯の保温コートも配合されており、血行改善にともなう筋肉の緊張感をほぐしてくれます。
バスロマン薬泉(あたため浴)
こちらのバスロマン薬泉(あたため浴)は、川芎(センキュウ)といわれる生薬が配合されています。
温浴効果を高め、手足の先まで温めてくれます。身体を温める生薬として古くから活用されている生薬のひとつです。
薬草湯
こちらの薬草湯には5種類の生薬と1種類のハーブが配合されています。
生薬の中には、血行促進作用のあるセンキュウや、肌の荒れをよくしてくれるチンピなどが含まれています。
温浴効果に加えて肌荒れ対策をしたい人におすすめ。
ウチダの生薬浴剤
ウチダの生薬浴剤は、天然素材にこだわった薬草湯。
パック詰めのためお風呂に入れるだけのお手軽準備。
緊張緩和や血行促進、鎮痛作用を含む生薬配合のため、冷え性や肩こり、腰痛やあせもなど様々な効果が期待されます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
入浴剤を使いながら、「日常生活の質」を高めていきましょう。LET’S風呂活!